この頃は、昼に不思議な睡魔が訪れる。
睡魔というか、疲労というか。
極度に疲れている時に横になると、その睡魔が体を柔らかく縛り上げる。
腕を上げるのさえ物憂いほどに。
そこに怠さはなく、逆にものすごい心地良さがある。
かつて経験したことがないような。
意識がすうっと薄れて、天に昇って行くような。
死ぬのって、こういうことなのかも、と思うような。
だとしたら、死ぬことが怖くなくなる。
そんな瞬間を経験している。
何も楽しみのない今の日常。
その意識の遠退きが、唯一の楽しみになっている気も。
それにしても、危険なほどの心地良さ、あれは何なのだろう?