鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

うつ病者

享楽からの定位置

// うつ病だから生活を楽しめないのか、楽しみや憂さ晴らしがないからうつ病になるのか。 それは卵が先か鶏が先かとの問いと同じで、いくら考えてみても答えが出るものではないように思える。 それでも言えることはあって、うつ病が進むにつれて過去楽しめた…

無理

// 一度折れてみて気付くのは、この社会が無理をしなければ生きられないということ。 無理と言っても、ちょっとした我慢や忍耐から死ぬほどの頑張りや神経衰弱まで色々あるのだけれど。 多かれ少なかれ、無理が必要なのだと見える。 そういった場から弾きだ…

心安らげる場所

// このままダメでいいとは思っていない。 ダメな自分を変えたい。 元には戻りたくないけれど、現実社会に復帰したいとは思う。 元に戻りたくないというのは、元の自分がどうしても好きになれないから。 反面教師にしか使えない。 わがままで、根暗で、僻み…

療養の始め

ちょうど十年前の今頃からうつ病の療養を始めた。 家にいるだけだったけれど気持ちが急いて何かをしなくてはいけないと思い詰めていた。 ただ休むことは罪悪だと感じていて。 なるべく家のことをやろうとしたり、部屋の掃除も必要以上に頑張った。 結果、休…

どこまでも上へ

// ふっと気を抜いた瞬間に脳裏に瞬いた一続きのフレーズ。 上に行くこと、立ち止まらないこと、歩き続けること。 特に韻を踏んでもいず、言葉のリズムがいいわけでもない。 けれど、これを毎日のように唱えていた時期があった。 もちろん登山やウォーキング…

ターゲット・後編

男性はなぜだかその男の死に責任があるような気分になった。 もしも自分が朝、バスを遅れさせるようなことをしなければ、その男も電車に轢かれないで済んだのでは?と。 そんなことはないと思いながらも、胸に湧いてくる罪悪感を払しょくできないでいた。 新…

ターゲット・前編

ある日、男性の元に手紙が届く。 便箋を開いてみると、翌日バスに乗った時に運転手に話しかけ、駅への到着時間をほんの少し遅らせて欲しい、と記してあった。 送り先の住所は出鱈目で、筆跡に特徴はなく、そんなことを頼んでくる相手を思い付けなかった。 こ…

うつ病の原因と心の充電池

うつ病の原因ははっきりしている。 前職の老人ホームにおける人間関係の挫折だ。 そこに至るまでに、性格の弱さや自意識の欠如などの精神的背景は蓄積されていたと思う。 ただ、そのような爆弾を抱えながらも図書館や博物館で働けていたことを考え合わせると…

うつ病は治るのか?

うつ病は治るのか? ずっと闘病してきて、約八年になります。 これだけ長い間付き合っていると、完治はあり得ないと考えてしまいます。 治った後のことが何も考えられない。 うつ病に罹る前に戻りたいかというと、そうでもない。 絶対にまたうつ病になったに…

涙の理由を知りたい

いい大人がなんでこんなことで泣くんだろう。 過去、そう思ったことが二度か三度ありました。 可哀想とか、みっともないとか、そういう感情を持ちはせず。 自分はただただ不思議だったのです。 大人でもそんな哀しいと思うことがあるのか、と。 最初に思った…