鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

うつ病の症状

落ち込みは消えても

うつ症状が治まったからと言って、うつ病が完治したとはならないと思われる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); それというのも、自分が気分の落ち込みからは回復しても、今に続くまでずっと身体症状に悩まされているからだ。 不眠や耳鳴…

心と体

うつ病も、十年目に入るのか。 一番つらいのは、身体症状だと思っている。 怠い。 とにかく、心身がだるくてたまらない。 と思うと、ある日は病気がなかったのように体が軽くなることはある。 心はずっと重いままなのだけれど。 そして、そんな日に調子に乗…

鬱の順番

2009年3月にうつ病発症。 違うか。 発症はもっとずっと前で、診断されたのがその3月。 うつ病チェックリストを見せられて、ほとんどの項目で最悪な状況にチェックを入れたら、「あんた働ける状態じゃないよ」的なことを言われ。 またまたー、こうして働いて…

きっかけさえあれば

何がつらいかと言うと、言葉が出てこないこと。 こういう症状は、うつ病の最盛期にもあった。 老人ホームで働いていた時、デイサービスで来た利用者の連絡帳に、「今日〇〇さんは、××をして過ごしました」といった簡単な文章すら書けなくなった。 脳が働いて…

失われる音楽

// テレビやゲームといった刺激の強い娯楽を受け付けなくなった。 そこに楽しみがあるのはわかっていても、浸かってから出てきた時には、楽しんだことよりも、疲れの色の方が濃く表れてしまう。 かくもうつ病の心はままならない。 疎まれること、怒られるこ…

享楽からの定位置

// うつ病だから生活を楽しめないのか、楽しみや憂さ晴らしがないからうつ病になるのか。 それは卵が先か鶏が先かとの問いと同じで、いくら考えてみても答えが出るものではないように思える。 それでも言えることはあって、うつ病が進むにつれて過去楽しめた…

まだ遠く

// 夢を見た。 図書館で働いている夢。 以前に働いていた場所でなく、新しい建物の、新しい部署。 朝のミーティング、開館前の掃除、ドア開け。 自分はカウンターの裏にある書庫で待機。 本の閲覧依頼があったら、それを閉架式書庫を駆け回って取って来る係…

お迎え

// この頃は、昼に不思議な睡魔が訪れる。 睡魔というか、疲労というか。 極度に疲れている時に横になると、その睡魔が体を柔らかく縛り上げる。 腕を上げるのさえ物憂いほどに。 そこに怠さはなく、逆にものすごい心地良さがある。 かつて経験したことがな…

絶望に慣れている

// 昨今、高齢者のドライバーが他者を巻き込む大きな事故を起こすことが増えている。 それを見て、どうして?と思えない自分がいる。 ブレーキとアクセルを間違えて踏み込んでの事故が多いと思う。 それならば、間違えた直後に何とかしようと思うのが普通の…

無理

// 一度折れてみて気付くのは、この社会が無理をしなければ生きられないということ。 無理と言っても、ちょっとした我慢や忍耐から死ぬほどの頑張りや神経衰弱まで色々あるのだけれど。 多かれ少なかれ、無理が必要なのだと見える。 そういった場から弾きだ…

上履きを盗まれて

// 調子が悪い時には良いことを考え、気持ちを上向きにさせるといい。 というのは普通の人の考えで、鬱傾向にある人にとっては良いことを考えることに凄まじい労力を要するわけで。 端的に言えば、無理、だと思う。 少なくとも自分にとっては。 それならば何…

心安らげる場所

// このままダメでいいとは思っていない。 ダメな自分を変えたい。 元には戻りたくないけれど、現実社会に復帰したいとは思う。 元に戻りたくないというのは、元の自分がどうしても好きになれないから。 反面教師にしか使えない。 わがままで、根暗で、僻み…

人間嫌いの看板

「死にたい」という気持ちの裏側には「幸せに生きたい」という気持ちが本音としてある。 生に達観しているけれど、そう突き詰めて考えると否定できない心がある。 人付き合いにおいても、本当は人とうまく接して仲良くしたいとの気持ちがないわけじゃない。 …

人付き合い感覚欠損症

人付き合いができなくて、ずっと孤独でいるからスキゾイドになったのか。 それとも、スキゾイドだから人付き合いができないのか。 卵が先か、鶏が先かの問いの堂々巡りに陥っている。 思い返してみれば、幼稚園の時からいじめられていたりと、人付き合いがで…

約束はいらない

人前で何か新しいことをしようとした時、大体いつも何かで失敗して来ました。 カウンターに資料を持っていく作業の場合は階段で派手につまずいたり、清掃の時はせっかく集めたごみを床にぶちまけてみたり、自己紹介の時は言うべきことを言い忘れたり、言い間…

ターゲット・後編

男性はなぜだかその男の死に責任があるような気分になった。 もしも自分が朝、バスを遅れさせるようなことをしなければ、その男も電車に轢かれないで済んだのでは?と。 そんなことはないと思いながらも、胸に湧いてくる罪悪感を払しょくできないでいた。 新…

ターゲット・前編

ある日、男性の元に手紙が届く。 便箋を開いてみると、翌日バスに乗った時に運転手に話しかけ、駅への到着時間をほんの少し遅らせて欲しい、と記してあった。 送り先の住所は出鱈目で、筆跡に特徴はなく、そんなことを頼んでくる相手を思い付けなかった。 こ…

時計とシーツとパンツと神経症とうつ病

神経質、克服したくでもできない性向です。 些細なことが気になり、その時にしている作業に集中できなくなるのは日常茶飯事。 そのために精神が病んだ一面もあり、というか、二面、三面、下手すれば全面そのせいかもしれません。 今は神経を鈍麻させる薬を多…

ドラクエの宿屋とは違う

ドラクエで冒険をしていると、町から町に移るまでにモンスターにズタボロにされて、薬草やホイミで誤魔化しつつ、「早く宿屋に」といった気持になります。 宿屋に泊まればHPもMPも全回復するからです。 眠れば体力回復。 これは現実でもそう。 だと思ってい…

鬱な現在~だってこの世は悲惨さが満ちている~

何だか調子が悪い。 この頭の鈍重感、体の怠さ、集中力の欠如、思考の堂々巡り、記憶にあります。 うつ病を発症した時と同じなのです。 思えば、去年も同じ時期に体調を崩して、実に今年の一月末くらいまで昼間まともに起きていられない状態でした。 座って…

おばちゃん幻想の砕ける時

対人恐怖症の対症療法としておばちゃんが有効かもしれない、前回の記事の概要です。 おばちゃんの包容力に幻想を抱いている自分の姿を客観的に描いて見せました。 では今回何を書くか。 その幻想が本当に幻想に過ぎなかったことを記しておきたいのです。 同…

おばちゃん幻想

対人恐怖症、これもまた自分のうつ病の症状にあります。 人と接するのが苦手で、つまり極度の人見知りが災いしてうつ病になったのか、うつ病というネガティブな思考回路から対人関係を築けなくなったのか。 鶏が先か卵が先かの議論になってしまうので追及は…

狂った音叉を持つ精神

自分のうつ病の症状を考える時、真っ先に浮かぶのが、くよくよが止まらないこと。 うじうじした気持ちがいつまでも続くのです。 健常者ならば、音叉をハンマーで打ってもやがては静まっていくように惨めな出来事、哀れな気持ち、受けたショックが消えてゆく…