鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

2019-01-01から1年間の記事一覧

失われる音楽

// テレビやゲームといった刺激の強い娯楽を受け付けなくなった。 そこに楽しみがあるのはわかっていても、浸かってから出てきた時には、楽しんだことよりも、疲れの色の方が濃く表れてしまう。 かくもうつ病の心はままならない。 疎まれること、怒られるこ…

享楽からの定位置

// うつ病だから生活を楽しめないのか、楽しみや憂さ晴らしがないからうつ病になるのか。 それは卵が先か鶏が先かとの問いと同じで、いくら考えてみても答えが出るものではないように思える。 それでも言えることはあって、うつ病が進むにつれて過去楽しめた…

うつ病の治療で大事なこと

// あれを書こう、これを書こう、と生活の中で色々とネタは思い付くのだけれど、いざ記事にしようと思うと、「なんだったかな」と思い出せないことが多々あり。 記憶力と注意力、集中力が失われてしまっている。 それがうつ病によるものなのか、加齢によるも…

ミソフォニア

// 周りの生活音が殊の外頭に響き、動悸が高まり、頭痛がし、目を開けているのがつらく、もちろん鬱にもなる。 聴覚過敏だと思っていたけれど、それだけでは説明が付かないほど症状がひどい。 そんな時にTwitterで、ミソフォニアという症状を知った。 音恐怖…

会話がない

// 中高と、友達がいない期間が続き、卒業すれば人との付き合いも自然とできるようになると漠然とながら考えていた。 けれど、次のライフステージであった予備校ではやっぱり友達などできはせず。 口を開くと言えば、チューターさんとの会話でだけだった。 …

キーボードに勝つ子育て

// ノートパソコンを使っていて、どうも手首が痛いと思ったので調べると、腱鞘炎気味になっているよう。 対策は、手首を休ませるか、手首に優しいキーボードを使うかのよう。 後者を選択。 色々調べていて、キーボードにも色々あるんだな、と。 その中で、良…

仲の良さの測り方

// 友だちの仲の良さ。 今、友達がいなくなってみて、やっと大切なことに思われ始めた。 失ってはじめてわかる、そんな歌詞はよく見るけれど、実感としてわかった。 それでもスキゾイドゆえなのだろうか。 寂しいとは思わない。 友だちがいたことが前世のよ…

問題は距離感で

// どうすればわからないことって、いくつかある。 いや、いくらでもあるのだけど。 中でも自分がずっと悩んでいることがある。 人付き合い。 スキゾイドゆえに、あまり人に関心を持たない。 それでも、そのスキゾイドのフィルターを越してこちらが好意を持…

卒業アルバム

// ちょっと元気になると、まずするのは部屋の掃除。 これまでにも散々身辺整理と称して、様々なものを捨てて来た。 これ以上捨てる物はないだろうというくらい徹底して掃除したつもりでも、まだ要らないと思われるものは出て来る。 今回目に留まったものは…

まだ遠く

// 夢を見た。 図書館で働いている夢。 以前に働いていた場所でなく、新しい建物の、新しい部署。 朝のミーティング、開館前の掃除、ドア開け。 自分はカウンターの裏にある書庫で待機。 本の閲覧依頼があったら、それを閉架式書庫を駆け回って取って来る係…

切符で遊ぶ

// 昔、祖父と電車に乗ってどこかに出掛けた時のこと。 当時はまだ切符を買って電車に乗る時代。 駅員が切符にはさみを入れて乗り降りを管理していたという、今から考えれば隔世の感がある、そんな時。 切符を縦にすると、一番下に四つの番号が並んでいた。 …

お迎え

// この頃は、昼に不思議な睡魔が訪れる。 睡魔というか、疲労というか。 極度に疲れている時に横になると、その睡魔が体を柔らかく縛り上げる。 腕を上げるのさえ物憂いほどに。 そこに怠さはなく、逆にものすごい心地良さがある。 かつて経験したことがな…

絶望に慣れている

// 昨今、高齢者のドライバーが他者を巻き込む大きな事故を起こすことが増えている。 それを見て、どうして?と思えない自分がいる。 ブレーキとアクセルを間違えて踏み込んでの事故が多いと思う。 それならば、間違えた直後に何とかしようと思うのが普通の…

無理

// 一度折れてみて気付くのは、この社会が無理をしなければ生きられないということ。 無理と言っても、ちょっとした我慢や忍耐から死ぬほどの頑張りや神経衰弱まで色々あるのだけれど。 多かれ少なかれ、無理が必要なのだと見える。 そういった場から弾きだ…

上履きを盗まれて

// 調子が悪い時には良いことを考え、気持ちを上向きにさせるといい。 というのは普通の人の考えで、鬱傾向にある人にとっては良いことを考えることに凄まじい労力を要するわけで。 端的に言えば、無理、だと思う。 少なくとも自分にとっては。 それならば何…

// 道を歩いている人とすれ違う。 その人と、自分は何が違うんだろうと考える。 外見はお互い普通そうなのに、こちらは精神障害、あちらは多分健常者。 脳が壊れているのか。 心が壊れているのか。 神経が壊れているのか。 何の違いだろうと思う。 全部壊れ…

// 優しさにも強さが必要なのだと。 優しくて強い人が頼りになる、とかの話ではなく。 優しさを出すためには、精神的な強さも必要なのじゃないかと。 優しくしたくても、体力的、精神的に無理があって、出来なくて、それで後悔することがとても多い。 このま…

貸せない本

モテない男性のバイブル的ドラマ、『101回目のプロポーズ』。 今見返してもかなり楽しめる。 年を経た分、主人公に感情移入できるし。 そこでふと思い出した事実。 あまりに好き過ぎて、このドラマのノベライズ本も持っていたこと。 今見ると、カバーも取れ…

甘えの罠

// 良かったけれど悪かったこと。 そんな相矛盾することが世の中には結構あり。 政治家の賄賂なんかがその典型。 本人やその家族にとって便宜を図ってもらえるようになるので、彼らにとってみれば良いこと。 けれど、社会秩序や道徳的観点からするとそれはた…

心安らげる場所

// このままダメでいいとは思っていない。 ダメな自分を変えたい。 元には戻りたくないけれど、現実社会に復帰したいとは思う。 元に戻りたくないというのは、元の自分がどうしても好きになれないから。 反面教師にしか使えない。 わがままで、根暗で、僻み…

社会からの一本道

うつ病になった時の職場をどうやって辞めたのか、記憶が曖昧なまま今に至る。 辞表を書いた覚えはないし、お世話になりました、という挨拶をした覚えもない。 でも、その日老人ホームで食べたサラダのようなお寿司のことは覚えている。 腕のいい調理師が在籍…

人間嫌いの看板

「死にたい」という気持ちの裏側には「幸せに生きたい」という気持ちが本音としてある。 生に達観しているけれど、そう突き詰めて考えると否定できない心がある。 人付き合いにおいても、本当は人とうまく接して仲良くしたいとの気持ちがないわけじゃない。 …

人付き合い感覚欠損症

人付き合いができなくて、ずっと孤独でいるからスキゾイドになったのか。 それとも、スキゾイドだから人付き合いができないのか。 卵が先か、鶏が先かの問いの堂々巡りに陥っている。 思い返してみれば、幼稚園の時からいじめられていたりと、人付き合いがで…

療養の始め

ちょうど十年前の今頃からうつ病の療養を始めた。 家にいるだけだったけれど気持ちが急いて何かをしなくてはいけないと思い詰めていた。 ただ休むことは罪悪だと感じていて。 なるべく家のことをやろうとしたり、部屋の掃除も必要以上に頑張った。 結果、休…

道を歩いて考えること

// 母校の高校に通った道を散歩してみる。 道沿いの店のいくつかは入れ替わり、いくつかはずっと変わらずに営業している。 どちらかと言えば前者の方が多い。 でも、雰囲気が変わったと思わない。 穏やかで、静かで、平日の昼には眠気を催すほどに平和な町並…

どこまでも上へ

// ふっと気を抜いた瞬間に脳裏に瞬いた一続きのフレーズ。 上に行くこと、立ち止まらないこと、歩き続けること。 特に韻を踏んでもいず、言葉のリズムがいいわけでもない。 けれど、これを毎日のように唱えていた時期があった。 もちろん登山やウォーキング…

個室をその手に

人はいつ大人になるか。 身体的なことを言えば、第二次性徴が現れる頃でしょう。 男子で言えば精通が、女子で言えば生理が始まる次期。 一方で精神は、ただ年齢を重ねただけでは大人になったとは言えないように思えます。 年齢的にはいい大人が子どものよう…

年賀状と性交

正月にまつわる事柄がとにかく苦手でした。 そりが合わない父親と普段は没交渉なのにその日だけ家族ごっこをしないといけないことや、和やかというより弛緩しているとしか思えない世間の空気、美味しいのかそうでないのか、ありがたみ故に味がよく分からない…

スカートめくり克服の功罪

私は常習的なスカートめくり犯でした。 危ない人間に思われるのは心外なので先に言いますが、それは小学一二年の頃のことです。 すっかり奥手になった今では信じられませんが、小学校低学年の時の私はそのように女子にも積極的なアプローチをしていたのです…

約束はいらない

人前で何か新しいことをしようとした時、大体いつも何かで失敗して来ました。 カウンターに資料を持っていく作業の場合は階段で派手につまずいたり、清掃の時はせっかく集めたごみを床にぶちまけてみたり、自己紹介の時は言うべきことを言い忘れたり、言い間…