鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

おにぎりの毎日(前編)

昼食はおにぎり。

いつからか、仕事へ行く時はそのように決めていました。

社会から身を引いた今、振り返って見るとそれって頭おかしいです。

 

たまにならばまだいいでしょう。

それが毎日となると、奇妙レベルが一段階も二段階も上がります。

 

何故だか食事をすることに興味を持てなかった自分がいます。

その理由は自分がシゾイドであることに由来するのは、うつ病の療養を始めてから知りました。

このシゾイドについては、書きたいことが山ほどあるし、そもそもこれが原因かつ救いであるから別の項で取り上げたいと思います。

 

興味を持てなかったのは食事をすることだけではありません。

カラオケやビリヤード、野球とかのスポーツ、映画にも興味を持っていません。

音楽だけはかろうじて聴いていますが、時々うるさく感じて、もしかしたらなくても構わないものかもしれません。

ただ、それもまたシゾイドによります。

 

今回のテーマはおにぎり。

就職をしてから、すぐに食事を持っていくならおにぎりにしようと決めました。

なんでそんなことになったのか、思い返してみると一応の理由はあります。

まず、初めに就職した職場は昼二時から夜十時までの仕事で、通常の勤務で昼食休憩に当たる時間が夕食休憩となったことです。

大学図書館の仕事で、学食はありましたが、夕方には営業を終えています。

さらに、横浜とはいえ片田舎のキャンパスだったので周囲に気軽に行ける飲食店はありませんでした。

だから、食事は持参しなければなりません。

そうしたら、家で作るかコンビニ等で買うかになるのではないでしょうか。

 

コンビニで買うとなると、安くても一食五百円前後になるでしょう。

きわめてケチな自分はそれを痛手に感じました。

だから家から持っていくことにしたのですが、お弁当を作るのは面倒です。

実家暮らしなので、母が作ってくれるとも申し出てくれたのですが、それこそ申し訳ないので断りました。

そこで自分でおにぎりを作ることにしたのです。

漫画『美味しんぼ』でも、栗田さんがおにぎり弁当を作っていましたし、それは特段おかしいとは考えていませんでした。

 

最初の数日、おにぎりを食べている自分を見ると、上司が「自分で作ってるの?」、「凝ってるね」、「おいしそうだね」と何かと話しかけてきました。

自分はそれを言葉通りに受け止めていたのですが、今考えてみると社会人として外れているよ、という皮肉か変化球の注意だったのだとわかります。

けれど、世間ずれしていない自分は、上司の言葉をそのままのものとして受け止めて改めようとしませんでした。

そう言ってくれて心強いとも思っていた節もあります。

 

それで、その図書館にいる間はずっとおにぎりをお弁当として持って行って食していたのですが、職場を変えるとどうもおかしいという気にはなって来ました。