鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

たとえ楽しみが溢れた世界にあっても

 

子供の頃はテレビや漫画、おもちゃやゲームと、楽しみがたくさんありました。

それらに接した時の幸せホルモンもナイアガラの滝、とは言わないまでも、華厳の滝レベルで噴出していました。

 

と書きましたが、まず幸せホルモンとは何なのか?

どこかで聞いて頭に入っていたので文章で使ってみましたが、しっかりとは知りませんでした。

調べてみると、正体はセロトニンとのこと。

 

セロトニンは快楽を操る神経伝達物質ドーパミンと、不快な時、危険を感じた時に出てくる闘争を司るノルアドレナリンとのバランスを取る役割を持っていると言います。

これが不足すると人間は鬱病になったりするのです。

これか……、自分に不足しているのは。

 

一度何かで動揺すると、ずっとその反響が体に残るし、不快を感じるといつまで経っても消えません。

セロトニンが欠けているんです、きっと。

 

ともあれ、この頃はそんなセロトニンの奔流を感じたことはありません。

全くありません。

何を楽しいとして生きているのか。

思えば、何もないです。

空です。

般若心境で言う、色即是空の「空」。

この世はすべからく本質は空であるという教えがあります。

それを知っても楽にはなりません。気持ちが破滅的に落ちているのですから。

 

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前世では、精神病に罹る前の前世では、何が一番楽しかったのか思い出してみようと試みて、愕然とします。

無いのですから。

思い出せないのではなく、無いのです。

 

本や映画、ゲームなど面白いものはあった。

けれど、それを楽しんだ自分はいなかった。

陽光と同じ勢いでオモシロ電波が送られてきているのに、それを受容するマイ・パラボラアンテナが欠陥品だったと言えるでしょう。

 

小さいころからセロトニンを作る機能が働いていなかったせいで、生まれ変わった今もなお、幸福ホルモンの別名があるその神経伝達物質の作成を脳が放棄している気もします。

 

脳の器質の問題だとしたら、この精神病、治らないのでは?