鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

背が低いこと~前編~:コンプレックス列記

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小さいから何が悪いのか。

そんな風に息巻いていた時期もありました。

これについては、野生に置き換えるとすぐに答えが出ます。

小さかったら食べられやすい、と。

 

餌食になりやすいのです。

だから、学校という社会的環境に見せ掛けた野生の世界では虐げられました。

男子校だったから遠慮がなかったような。

いや、共学だったらもっと激しく苛まされたのか。

仮定に仮定を重ねても答えは出ません。

現実に起こった話をします。

 

小学校では六年間を共に過ごした同級生ですから、背が低くともそれほど馬鹿にはされませんでした。

仲間意識がありましたし、のほほんとした雰囲気の学校でしたから。

それが中学に上がってみると変わって来ます。

 

何せマンモス学校で人数がやたらと多い。

一学年で11クラスあるくらいです。

小学生の時からの同級生は同じクラスに4人か5人くらいしかいません。

あとは初めて出会う人ばかりです。

逆に見れば、自分たちのように小学校から同じ同級生がいる方が珍しいという状態。

 

何だか巨人の国に迷い込んだガリバーのような気持になりました。

みんな背が高いのですから。

思い返せばそれは主観で、実際は皆の身長こそ普通だったのだと思います。

自分が小さかっただけで。

 

人って残酷なもので、小さい、ただそれだけでからかいの対象になります。

自分の場合、頭がおかしかったので、小さいからだけじゃなかった恐れもありますが。

とにかく、ものを隠されたり、バスケットボールでわざと自分の頭の上でパスをやり取りしたりと、いじめに近い扱いを受けました。

 

悔しくて、少しでも背を高く見せようといつも上履きの中で背伸びをしていました。

かかとを靴底に付けないようにしていたのです。

そんなことをすると歩き方がぴょこぴょことおかしくなります。

そのおかしさと、小さいことでのからかい、どちらかの二択となれば、自分は前者のおかしさを纏うことを選択しました。

 

結局中学二年に成長期が来るまでずっと変な歩き方をしていました。

通学用の靴には分厚い中敷きを敷いたりと、涙ぐましい工夫をしつつ。