鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

その食事、楽しいですか?

 

うちの食卓はいつも楽しくなかった。

主な理由は父親なのだけれど。

 

いい年になって、まだ親のことを言うのも何かな、とは思いますが、言います。

子供の頃、食事時にはテレビを見ていました。

上の二人の姉との間には、今は懐かしいチャンネル争いもありました。

大体、姉2対自分1になるので、見たい番組は見られずに過ごしてきました。

ドラゴンボールとか、聖闘士星矢とか、男の子が見るものはほとんど見た記憶がありません。

たまに姉が林間学校かどこかに泊りがけで家を出た時にだけ好きにテレビを見られていた気がします。

 

そうは言っても、そんな平和な争いがあるのも父親が帰宅するまでです。

大体彼は午後の七時半に帰宅します。

それを目当てに母は夕飯を用意するのですが、その時間が結構適当で八時過ぎまで準備できていないこともままありました。

と、それはまた別の話なので、父親の話。

父は食卓に着くと、おもむろにテレビのリモコンを取りチャンネルを変えます。

それまで自分や姉が見ていた番組を中断して野球中継とかを見だしたりするのです。

自分たちが小さな頃はほとんど問答無用でそんなことが繰り返されました。

あまりにも遠慮がないので、そんなものなのだろうと思い込んでいたほどです。

 

でも、友達の話を聴いたり、テレビや本を読んだりしているうちに、どうもそこは多少の遠慮をするべきのような気がしてきており。

そういった子供たちの不満を察したのか、父は、自分が中学に上がる頃から、いきなりチャンネルを変えることはしないようになってきました。

けれど、こちらが楽しく見ている番組に対して「下らない」とか「情けない」とか、ぶつぶつぶつぶつ言うようになりました。

不快です。

 

それに、こちらが何を食べているのか、どのように食べているのかを逐一チェックして、例えば熱い味噌汁を口に含んで熱がると面白そうに笑うのです。

家の屋根を突き破って天上から眺めれば、家族の団欒に見えるかもしれません。

でも決してそうではありません。

父は人を笑うことでしか笑えないのです。

上から下を見ての笑いしかできない人なのです。

 

そんな父親が自分の性格形成にどのように影響したか。

 

精神が破綻した今の自分が立証しています。

精神病に親や家族の影響は甚大です。

 

もし自分が誰かと結婚し、子供が出来たとしたら、父親を反面教師として、良い親になれる気がしますし、ならなくては、と思います。

が、なにぶん、心がないので、恋愛が出来なさそうですし、子供も別に好きじゃないという事実。

子供より犬が好きです。