鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

涙の理由を知りたい

いい大人がなんでこんなことで泣くんだろう。

過去、そう思ったことが二度か三度ありました。

可哀想とか、みっともないとか、そういう感情を持ちはせず。

自分はただただ不思議だったのです。

大人でもそんな哀しいと思うことがあるのか、と。

 

最初に思ったのはおそらく中学生か高校生の時。

漠然としか覚えていませんが、確かその頃です。

前世の記憶なので、きっと掘り起こせません。

 

次は、やはりうつ病に罹る前の時代である前世に当たりますが、こちらはよく覚えています。

というのも、その泣いた当人が自称うつ病罹患者であったから。

大学図書館に派遣職員として採用された折、上司であるその館長が初日に「私、うつ病なんです」とカミングアウトしてきたのです。

自分が社会に出た初日にです。

どう対応すればいいか、戸惑いました。

当時はそれほどうつ病が一般的に周知されている病気ではなかったので、あまり知識がなかったですし。

 

ともあれ、うつ病者には優しく接するのがいい、というのはなんとなく理解していて、それを実行しました。

仕事の指示が間違っていても、敢えて指摘せずに意図を汲んでその通りにするとか、その上司が何か失敗しても「え?気付きませんでした。でも、次にこうしたらいいんじゃないですか?」とか思いやったり。

昔はそういうことが出来たんです。

いや、気のせいかな。

出来ていたと思っていただけで、実はそうではなかったのかもしれない。

思い出補修が入っているかもしれません。

 

ところが職員の全員が全員、そんな気を遣うわけではありませんでした。

中には意地悪な人がいます。

その上司の失敗をわざと周囲に大声で伝えて、後で「やっぱり駄目ね」と裏で言う人。

いるんです、そういうのが。

年は35くらいなのかな。

女性で、身長170の自分より背が高く、多分173くらいあったのでしょう。

目つきがきつく、というか、悪く、口がとがっていて、一目見て「あ、意地悪だ」と見抜ける人です。

こういうのって、意地悪だから人相が悪くなるのか、それとも人相が悪く暗い人生しか歩めなかったから意地悪になるのか、どっちなんでしょう。

鶏が先か、卵が先かの論争と同じなのかも。