鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

生きている証

 

期待されると、裏切る。

裏切るつもりはなくても、実力が出ない。

というか、そもそも実力がない。

そこはノリで乗り越えてきた気もする。

 

だからダメなのだと。

 

学ぶのが遅過ぎた。

でも、気付けたからいいとする。

いや、いいとしたい。

できればいいな、と。

 

昔、塾の講師をしていて。

今から思えば嘘のようだけど。

嘘かもしれない。

前世の記憶なのかも。

でも、現実として。

 

中学一年くらいの女の子の授業。

一対一。

教えていて、ホワイトボードにメモ程度のことを書いた。

結構どうでもいいこと。

でも、その子はそれを生真面目にノートに写し。

とても恐れ多く感じた。

 

 

その時気付いた。

あ、講師向いてないって。

ものを教えるほどの大層な人間じゃないと。

自分がいたという証が、その子のノートにしばらく残ってしまっているのが心に重くのしかかり。

 

もうとっくにあのノートがこの世から消えているはず。

そうなっていて欲しい。

なっているか、普通。

 

ともあれ、講師に向いてないと決定的に思ったわけで。

次の勤務日を書いて提出してくださいっていう紙を塾側から渡された時、白紙のまま提出。

そして逃亡。

アルバイトを打ち切った。

特に連絡もなかったことから、塾としても自分を辞めさせたかったんだろうな、と解釈。

 

生きていて申し訳ないと思った。

その頃にはまだスキゾイドと気付いておらず。

頑張って人に慣れようとしていた。

涙ぐましくも、周りの人からすると、ずいぶん迷惑だったような。

すいません、という気持ちが思い出すたびに胸に満ちる。

それを感じないほど、心が皆無というわけではない。