鬱な現実~うつしぐさ~

うつ病者及びスキゾイド症者の語るしくじりだらけの人生

鬱な現在~だってこの世は悲惨さが満ちている~

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何だか調子が悪い。

この頭の鈍重感、体の怠さ、集中力の欠如、思考の堂々巡り、記憶にあります。

うつ病を発症した時と同じなのです。

 

思えば、去年も同じ時期に体調を崩して、実に今年の一月末くらいまで昼間まともに起きていられない状態でした。

座っても立ってもいられない。

気絶のような昏睡が突如襲ってくるから外にも出られない。

生物としての危機的状態にありました。

 

うつ病の症状は波があります。

波が高い時はそれが過ぎ去るまで待つしかない。

待たずに海へ漕ぎ出して転覆した経験が結構あるので、今は慎重になっています。

一方、完全に波が収まることはまずないので、小さな波の時に小さな用事を済ませるようにしなければ、と肝に銘じていました。

そうでないと何もない空白の時間を持つことになり、罪悪感で押しつぶされそうになるからです。

 

最近になって何とか通常の三分の一くらい体が動くようになったので、リハビリも兼ねて部屋の掃除をしました。

とはいえ、少し体の調子が良くなるたびに不用品を捨て、棚もガラガラになっているのでそう大々的な掃除にはならないのですが。

 

 

生きることへの執着がどんどんと薄れてきています。

楽しみも望まなくなってきている。

よって娯楽の品は不要になります。

昔面白いと思えた本も楽しめなくなっている。

いつか使おうとしていた多少ともなりオシャレなバッグも色あせて見える。

 

そういったものをメルカリで売るようにしました。

意外なほど売れます。

そして、売れたお金で必要最低限の物を買ったりするのですが、落とし穴はこんなところにあったのです。

 

メルカリで品物を売ると言っても、購入者には自分が発送準備しなければいけません。

梱包し、伝票を書き、配達業者に委託する。

その過程で必ず人と接しなければなりません。

特に最終過程、配達を委託する時です。

 

郵便局はあれ、半官半民みたいなものなんでしたっけ、郵政事業がどうなったのか忘却の彼方ですが、まあ、のんびりしているのでそんなに苦手ではありません。

ただ、クロネコヤマトや佐川急便の場合、直接その会社の事業所に持っていくか、メルカリが契約しているコンビニエンスストアのサービスを使うことになります。

コンビニ……、すごい苦手なんです。

以前にも書いたのですが、店員さんがいつも忙しそうで、そして時給もそんなには良くないから、面倒なことを頼みにくいのです。

でも、郵便局が休みの週末に出品した品が売れてしまったら、自分の性格上何が何でもその日中に手元から離し、購入者の元に届けたいと思ってしまいます。

そこでコンビニを利用するのですが、店員の態度に当たり外れがあるのがつらい。

いかにも面倒くさそうな対応をされると悪いことをしてしまったと、気落ちしてしまいます。

朝六時前に行ったりする自分も自分だと思うのですが、まだ混雑する頃に行くよりはマシかと思い。

 

そういった困難を克服して送った品が配達途中で壊れ、購入者に「電源が入らないのですが」とメッセージを送ってこられた日にはもう、すごいパニックです。

落ち着いて対処すればなんてことないのです。

購入者に返品を依頼し、メルカリ運営に購入者への返金を依頼する。

配達途中で壊れたとはいえ、こちらの責任となるのでしょうから。

 

表面上は上記のことを淡々と文面にして取引画面に打ち込みましたが、スクリーンのこちら側では冷や汗をかいている自分が。

普通の社会人ならば恐らくなんでもなくこなせることが、自分には難しくなってきている。

うつ病の神髄を見せられた気がします。

 

購入者が嘘を言っている可能性もないではないでしょう。

壊れてないのに壊れたと言って、お金を浮かせると。

今回の取引相手の方は文面上はとても良い方っぽくて、そういった嘘を言いそうにはありませんでしたが。

でも、それよりなにより取引を早く終わらせたかった。

この精神の恐慌状態に長くは耐えられないと思ったのです。

だから、返品の送料はこちらが負担します、いや、やっぱり返品されても壊れているのだったら直せないので処分をお願いします、その際にもしお金がかかるなら負担します、等々こちらが不利になる条件もバシバシ出します。

 

一方でメルカリ運営に今回の取引の取り消しを依頼してもいます。

これは、配達途中で商品が壊れた場合の手引きに沿った行動です。

 

結局、この取引は配達業者が悪い、となり、こちらに入金が行われ、購入者には返金されるという意外な幕引きとなります。

考えられる限り最高の終わり方です。いえ、考えもしなかったほど良い条件です。

メルカリ運営が損をしてしまったのか、あるいは配達業者に損害賠償したのかはさすがに感知し得ないのですが。

 

そういった鬱にはきつい出来事がありました。

終わり良ければ総て良し、とならないのがうつ病の特徴。

終わりに至る過程に瑕疵があると、今度また同じようなことがあった場合、同じ不幸が起きるのでは?という予期不安に苛まれるのです。

 

そしてです。

今回はその予期不安が的中してしまった。

Twitterにも書きましたが、ネットショッピングで買った毛抜きが不良品だったのです。

毛を挟む部分が上手く合わさらないという、かなり重篤な欠陥。

そんなに高いものではないので泣き寝入りしようかと思ったのですが、高まっていた波が小さくなり、精神状態が幾分落ち着きを取り戻します。

そのチャンスを掴み、メーカーにメールをしてみると即座に「それは着払いで返品してください。新しいものをすぐにお送りします」との返事が。

上手く、いくものです。

この世の中、そんなに悪くもない、のか……?

 

いや、そう思い決めないように絶望しておきます。

新しく送ってこられたものがすぐに壊れるかもしれない。

または、他で不幸があるのかもしれない。

だってこの世は悲惨さが満ちている。

うつ病に苦しむ中でつかみ取った教訓です。