運命の顔
鏡というのが、あまり好きではない。
変な顔だから、というわけでも、ある。
うん、そう。
でも、それだけじゃなく、見ると不安になるから。
不満にも思うし。
不快にも。
不がつくもの、全部当てはまる勢い。
でも、とりあえず一番目の不安の理由。
何というか、失敗し続けて来たし、失敗しているし、そこから類推するに、これからも失敗するだろうな、という色が浮かんでいるから。
弱そうな顔してる。
卑屈とかじゃなく、ひ弱じゃなく、単純に弱そう。
体力的な意味でなく、運命的な意味というか。
人生において、勝てなさそうな、そんな顔。
難しい、説明が。
見れば、誰もが一目瞭然なのだろうけど、顔写真を挙げるわけにもいかず。
昔からこんな顔だっけ?と考える。
そうかも。
だからいじめられやすいのかも。
人からも、人生からも、運命からも。
整形をお願いしても、直りそうにないという。
ここがおかしい、とポイントを絞れないのだから。
やっぱり、生まれ変わって来世に期待するしかないのか。
というか、生まれ変わりたくもない。
疲れたから、この世に。