心と体
うつ病も、十年目に入るのか。
一番つらいのは、身体症状だと思っている。
怠い。
とにかく、心身がだるくてたまらない。
と思うと、ある日は病気がなかったのように体が軽くなることはある。
心はずっと重いままなのだけれど。
そして、そんな日に調子に乗っていつもより歩行訓練を長めにすると、揺り返しはてきめんに現れる。
とんでもない疲労となって、その日の午後から翌日、ひどい時は翌々日まで響くことも。
無理ができない体になった。
心はもっと無理ができない。
というか、少しも無理ができない。
何かで動揺すると、そのことに掴まれたまま、一日が苦しく終わる。
体の疲労と違って、それは回復することがない。
傷のまま残り、ある時、自らの内を見た時に視線が当たるだけで痛み出す。
そういうことがまた繰り返されるのだろうか、という予期不安にもなる。
そこで改めて思い知ることになる。
うつ病はやはり心の病気なのだと。
心が何かに掴まれていると、体の動きも尋常じゃなく鈍くなるのだし。